2017.02.21

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今週から研究室に復帰。
久しぶりに研究室に入った月曜日は、少しどきどきもしたけれど、研究室の先輩たちは温かく迎えてくれた。
論文学期の先輩しかいなくて、先輩にも「学期始まるまで来なくてよかったのに」と冗談を言われた。
「休みに入ってから、ずっとひとつも勉強してなくて」と自嘲すると、「大丈夫!言っとくけど、他の人たちも全然出てきてないから」と笑っていた。
研究室へのお土産に持ってきたのは、コストコで買ったブラックサンダーのシェアパック。
容量的にインパクトもあったし、おいしいと喜んでくれてよかった。

というわけで、大学院生活が徐々に復帰しているのだけど、久しぶりに本を読んで、ちゃんと楽しいと思えてよかったと思う。
もちろん、学期中になるとこういう感情の余裕がなくなる。
楽しめる余裕があるうちに、自分のペースで読んでいかないと。
開講する前に読んでおきたい本がわりとある。
2月は短いから、休みも残りわずかだ。

2017.02.18

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友達とたくさん食べ、たくさん歩き、たくさんしゃべった。
この子とは、去年1年のソウル生活でいちばんよく遊んでいると思うけど、あともう少しで日本に行ってしまう。
まだもう少し時間はあるけれど、ここでこうして会うのも限りがあることを思うと、当たり前に寂しく思う。
出会いと別れの季節も、すぐ足元まで。


こっちに戻ってきて、気づいたらわりと時間が流れていた。
やっとこ頭がちゃんと現実に向くようになったけど、改めて整理すると、今年乗り越えなきゃいけないタスクが多すぎる。
そして、ひとつひとつこなすことができるか、はっきり言って自信はない。
けど、逃げるわけにはいかないので、割りきってちゃんと向き合わないと。

昨年末の方は、ここでの暮らしにぐったりしてた部分もあったけど、少し時間を置いて戻ってきたら、わくわくと期待できることもある。
私が選んだ道なのだから、きちんとその過程に尽くさないとなぁ。

今日、2か月半ほど放置していた頭を、やっと美容院でどうにかできた。
さっぱりとした頭で、気持ちも新たに、前向きに。
にしても、こっちはまだまだ寒いなぁ。

2017.02.15

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仲のいい後輩と久しぶりに会った。
年の差は4つ離れているけど、共通点も多く、わりと色んな話題を共有できる子だ。
素直でしっかりしていて、何事にも誠実に全力で取り組もうとするがんばり屋で、今日も話していて、「私もがんばらなきゃなぁ」と言う気持ちになった。
こういう気持ちをもらえる相手というのは、すぐ怠けがちな私にとってとてもありがたい存在だ。
いろいろなことを話しながら、今年からは去年よりも近くにいることになるし、できるだけ力になってあげたいと、ただただ善意でそう思った。


この子と一緒に『LA LA LAND』を観た。
日本での公開はまだだけど、韓国では12月から公開していて、ギリギリになってやっと観れた。
公開当初からこちらでは話題で、大好きなエマストーンが出ていることもあり、観たい観たいと思いながらもやっと。
感想として、ヒットしたのも分かるし、音楽と映像がすばらしかったのだけど、個人的にはそこまでぴんとこなかった。
むしろ、観終わったときはもやもやした気待ちで、徐々に頭を整理しながら、「あのシーンはよかったな」「あそこは最高だったな」と消化できた。
期待値が高すぎたからなのか、単に好みの問題なのか。

個人的には、同じような音楽メインの映画なら、去年観た『Sing Street』が好きだなぁと思う。
『LA LA LAND』とはかなり方向性が違うので、やはり好みの問題だったのかなぁ。
前述した通り、音楽と映像は最高によかったんだけどね。うむ。
映画も本も、またあとで観たときに消化の仕方が変わることもあるので、のちのちまた感想が変わるかもしれない。

2017.02.14

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イベントとは無縁の一日。
週末は風邪を引いたり、ものもらいになったり、腹痛になったりと、体調が散々である。
こんなに分かりやすく体調不良になるものなのか。


知っている人は知っているのだけど、私は昨年末から某J事務所にハマってしまった。
K-POPにハマっていた時期もあったし、もともとハマりやすい性格ではあるけれど、日本のアイドルに手を出したのは初めて。
経緯は省略して、若手を中心に熱をあげている。
そんななか、勧められて見たのが『49』と『お兄ちゃん、ガチャ』だ。

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野島伸司さんについて、名前や代表作を知っていても、きちんと鑑賞したことはなかった。
両作品とも、あらすじを読めばわかる通り、なかなかにトンチキで、私自身視聴前は「深夜クオリティのやつかな」くらいにしか思っていなかった。
ところが、つい先日『お兄ちゃん、ガチャ』を視聴し終え、すっかり作品にのめりこんでしまった。
深夜ドラマなので、低予算であるし、あらすじはトンチキなのだけど、この人の書く作品の世界観とその脚本がものすごいおもしろかったのだ。
人によって好き嫌い分かれるだろうけど、私はもっと早く見ておけばよかったと後悔した。
もちろん、キャスティングを見て分かる通り、その事務所のファンをターゲットにしているのだろうけど、そういうファンびいきを抜きにしても、純粋におもしろかったと思う。
この人の他の作品ももっと視聴してみたいと思えたほど。

30分ドラマで、全12話程度なので、短すぎると感じる人もいるかもしれないけど、決して内容が薄いわけではない。
さくっと見れるし、このボリュームは長編ドラマに苦手意識をもつ私にはちょうどよかった。

あとは個人的に、両作品の主題歌も好きだ。
作詞を野島さんがしていて、パワーワードが溢れていて癖になってしまう。

ブスって言ったら殺すから
目力だけは負けない
私のオキテに背いたら
オカワリはあげない

アッパラパラーに生きましょう
一寸先は闇だから
人の不幸が蜜なんて
人間をやめなよ

2017.02.10

私はもともと、映像よりも圧倒的に活字派であるし、むしろ映像は少し苦手だった。
単純に目が疲れるというのもあるけれど、流れるスピードとその情報量に追いつけなくなってしまうのだ。
影響を受けやすい私は、なにかひとつのものを消費したとき、しばらくそのもので頭がいっぱいになってしまうのだけど、映像の場合その処理に疲れてしまう。
活字の場合、自分のペースで処理ができるけれど、映像の場合はどうしても受動的になる。
そういうわけで、映画やドラマはあまり見ないし、娯楽として楽しむメディアはめっきり活字媒体だ。
テレビを見ない理由のひとつも、映像作品が得意じゃないのもあると思う。

ところが、去年から本格的に社会科学の世界に足を踏み入れ、「文化人類学科」として人間の営む文化や社会を学ぶなかで、大衆文化という概念について考えさせられることが多かった。
時代を映す窓である大衆文化を紐解くたび、「なるほど」と納得することも多かった。
また、周りの人間があらゆる形で大衆文化を積極的に消費していた。
テレビを見ない私に対して、研究室の先輩に「『文化』を研究する人間が、大衆文化を知らないとだめだよ」と言われたこともあった。

そんなわけで、昨年末あたりから意識が変わり、今年から少しずつ映像にも関わっていきたいなと思うようになった。
去年1年間で見た映画はたった2つで、それも機内で見たものだ。(ちなみに『Sing Street』と『Brooklyn』)
これに関してはさすがに危機感を覚えた。
あとは、久しぶりに日本のドラマをリアルタイムで見るようになった。
複数を同時に見るエネルギーはまだないので、やっと一本なのだけど、これまでの自分を考えるとこれだけでも大きな変化だ。


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という長い前フリを踏まえて何が言いたいのかというと、今日は『君の名は。』を見た。
日本にいるときは見れなかったので、韓国でやっと。
日本で話題になっているときは、「絶対にあとで見るから、絶対にネタバレを踏まない」と決めて、インターネット不審にもなりかけた。

簡潔に感想を書くことは難しいし、ましてや誰が読んでいるか分からないこの場所でネタバレに触れることも躊躇わされる。
私は劇場でたったひとり、鼻をすすりながら泣いていたし、一緒に見た相手には「なんで泣いているのか解説しろ」と説明まで求められた。
まぁ、見ていて感じたのは、日本語を知らなくては理解できない言い回しやセリフが多かったし(字幕はがんばってたけど)、日本の文化的背景を瞬間瞬間に理解させるのは難しいだろうということ。
韓国でも好評だというし、海外でもヒットしていると聞いたけど、日本語を一切知らない人たちがどこまで理解できるのかは分からない。

良い映画だったと思う。
同監督作品を視聴したことがあるけど、それらを踏まえての今作で伝えたかったことを考えると、胸が熱くなった。
「結ぶ」というキーワード。

あとまぁ、情緒不安定な私は、東京の映像が流れるだけで涙腺がゆるんだ。
思い入れが大きすぎる、私にとってあの場所は。
東京ではない、ここソウルで東京を見ていることを思うと、また涙腺がゆるんだ。


去年一回も劇場で映画を見ていなかった私が、年明けから二本目で、さらに来週もうひとつ見る予定だ。
楽しみながら、映像との距離も縮めていきたいな。
もちろん、活字は相変わらず好きなので、こっちも自分のペースで。
読み終わった本も溜まっているので、それもそのうち言葉で整理したいな。

2017.02.09

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ソウルに戻ってきて、ありがたいことに遊ぶのに忙しかった。
高校の友達が遊びに来てくれたのだ。
東京で会わなかったから、会うのは本当に久しぶりだったけど、その空白を感じさせないのはさすがというか。
日本からこうして人が遊びに来ることはよくあるとはいえ、「ガイド」というより役割を果たしたというより、「一緒に遊んだ」という表現の方が正しいと思う。
素直にただただ楽しかったと思う。
おかげさまで、実はちゃんと着たことのなかった韓服を着れた。
もちろん零度以下の気温の中、寒かったけれど、それ以上に楽しくて着てよかった。

次に会う約束はできないけど、何度も「またね」のあとに会えるから、具体的な日付がなくても問題がない。
過ごした年月と親密度は比例しないと思うので、年数を気にすることはないけれど、高校の友達とも8年目の付き合いになるらしい。
普段は頻繁に連絡とることがなくても、こうしてふらっと会ったとき、あの頃の空気に戻れるのは嬉しかった。
進路はばらばらだけど、もうみんな大学を卒業する。
高校生のときは、大学生になる未来ですら遠く感じたのに、今はその向こう側にいる。
あのときの自分は、こわいものなんてないと思っていた。
そんな無邪気なことはもう言えないけれど、あの頃の無敵な気持ちをみんなと過ごしながら思い出したよ。


そして、少しずつ現実に戻るリハビリ。
新年度に向けためんどくさい手続きを、淡々と倒していく作業。
嫌でも向きざるを得ない、この場所での営みたち。
とはいえ、新しい季節に向かって、わくわくする気持ちもちゃんとある。

2017.02.05

時間の流れは本当に早い。
気がつけばもう、帰国前夜。
現実へと帰る時間だ。

嬉しいことに、ひたすらに楽しい時間だった。
自分には大好きな人がこんなにいて、いつでも迎えてくれて、また送ってくれる。
そんな幸せを噛み締められた。

自分の家庭環境が韓国人だとはいえ、自分個人の文化的ベースは日本であることを痛感した。
とにかく楽なのだ。
この国にいることも、この国で出会った人と過ごすことも。
自分がこの国で育ったこと、誇りにしてもいいなと思う。

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友達のひとりに言われた。
私の生活が、プロ野球選手のようだと。
シーズン中はせかせか働いて、シーズンオフになったら離れて思いっきり休む姿が。
言い得て妙だと納得した。

ほとんどの友達が社会に出て働く姿を見ながら、たくさんの刺激を受けた。
学期中はもちろんつらいけれど、大好きな人たちががんばって暮らしているのだから、私もがんばらなくては。
また、こうやって笑って会うために。


口では冗談のように「韓国に帰りたくない」と言うけれど、言うほど抵抗感を感じているわけではないし、それはそれでわくわくしている自分もいる。
また始まる生活を、もっと肯定的な気持ちで迎え入れたいと思う。
そう思えるだけの力を、この休みの間たくさんもらったからだ。


短くて長いこの時間、会えた人も、会えなかった人も、本当に私の心の支えになっていることを実感した。
今の時代、さらっと飛び越えられるこの距離に感謝して、また私の生活に戻ろう。