2017.03.17

本当に本当にしんどい木金を過ごした。
私がここに来て以来、いちばんつらかったと言っても過言じゃないくらい。

院生として授業でやらなければいけないことと、助教として働かなければいけないことを抱えて2週間が過ぎた。
今週は特に、教授が海外から呼んだ教授と共に進行する行事がかなりあって、毎日ほとんどの時間を仕事に使わなければならなかった。
当たり前に授業はあるわけで、読まなくちゃいけないもの、書かなければいけないものを同時進行でこなさなければならず、ほとんど眠れない日々が続いた。

そんな状況の中、ついにパンクが空いてしまって。
やらなければいけなかった大事な仕事を、うっかり見落としてしまって、それのせいで多くの人に迷惑をかけ、その後処理に一日中追われた。

かなりメンタルが参ってしまって、ひとりごとで「しんどい…本当にしんどい…」と誰かに語りかけるようにつぶやいてしまうほど。
正直なところ、全てを投げ捨てて諦めたい気持ちになった。

周りの人に助けられ、なんとかなったけれど、私のせいで損をみてしまった人がたくさんいて、それを考えると本当にそのひとりひとりに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
これからも、それについて私がやらなければいけないことがあるけれど、せめて最後まで誠実にちゃんとこなそう。


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不思議なことに、こんなにしんどくてつらいのに、その中で感謝の気持ちもできたということだ。

全部私を成長させるための過程なのだ、私に足りない部分を補わせるための訓練なのだ、ありがたいなと。
どこまでもポジティブなのか、と言われたらそれなのだけど、重要なのはなにをするかじゃなくて、どうするかという「How」じゃないかと。


週末は溜まってた勉強をちゃんとやらなくては。
少しだけ身体も休めつつ。

今回みたいな失態は二度と起こさないと、きつく心の中に誓い、誠実な人間になりたいと思う。

2017.03.15

秒速で時間は流れ、いつのまにか週の真ん中。
週初めはかなりスケジュールがきついことに気づいた、開講2週目のこと。

特に今週は、助教の仕事がかなり多い。
文字通りあっちこっち走り回り、連絡を回し、教授の言うままに動き回る毎日。
月曜日には授業で発表があり、水曜日は授業が2つあって課題もある。
寝る間も惜しみ、くらくらしながらリーディングを読み、なんとか文字を書く。
ふと鏡を見たとき、この疲れきった顔をした女は誰なのかと問いたくもなる。


短い間に、うれしいこともあった。
授業の前に論評文を提出しなければならないのだけど、提出するとすぐに教授がひとりずつコメントを残していた。
私に宛てられたコメントを確認すると、「韓国語で社会科学的な文章がとてもよく書けている!」との文字列を見つけ、かなり驚愕した。

なぜなら、私は去年この教授の元に入学前、個人的に訪ねたことがあるのだけど、そのときに「あなた、韓国語もそのレベルで、さらに英語もできないって、本当にどうするの?なのに本人は随分楽観的なのね」と、褒め言葉ってよりも嫌味にしか聞こえないことを言われ、トラウマになりかけた。
初めて会う学科担任の教授に言われた言葉が、「あなたがどれほどの実力かは分からないけど、かなり苦労しそうだし、とらないほうがよかったかしら」という言葉だったからだ。

去年はたまたま、私がこの教授の授業を受講しなかったこともあって、この接触以来個人的な接触はあまりなかった。
それゆえ、今回この教授の授業を受講することを決めたとき、入学前のこの言葉を思い出して、正直こわいという気持ちもあった。

まぁ、当時も自分で分かっていたけれど、入学当初の私の韓国語の実力はひどかった。
日常生活を営うことのできる水準とはいえ、アカデミックな言語は次元の違う話だ。
当たり前なことにかなり苦労したし、自分でもよくこんな実力で入学しようと思ったなと、たまに呆れることもあった。

とはいえ、この1年でかなり成長できたようである。
もちろんまだまだ自分が納得できる水準ではないのだけど、少し前の自分と比べれば、その伸び率は明らかなもの。
今日こうして教授からの言葉を噛みしめながら、あぁこれでもちゃんと成長できているようだと、自分を肯定することができた。

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ひとまず息をつきたいところだけど、それはまだまだ叶わなさそう。
とりあえず、身体の健康のためにさっさと寝ることにしよう。

2017.03.11

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日本を出る直前、友達からプレゼントされた、とらやのあんペーストたち。
私があんこ好きなのを知って、なおかつ前に東京から持って帰っておいしく食べたことを知っていた彼女が、サプライズの形でくれたものだ。
大事にとっておこうと思っていたのだけど、ふと思い出したら、期間限定の「チョコレートとプラリネノワゼット」が来週までだったので、慌てて箱から出した。
バレンタイン限定だったこれは、チョコレートとあんこの調和がとてもおいしい。

パンやヨーグルトに合わせながら、少しだけ離れた場所にいる友達のことを考えた。
私はあまり連絡がマメじゃない。
だから、彼女とも頻繁に連絡することはないけれど、きっと彼女は彼女の場所でがんばっているだろうという確信があった。


そして、相変わらずごたごたしている、韓国国内、そしてソウル市内。
1日中引きこもって、月曜日の発表の準備で終わってしまった。
最近はバタバタと動き回っていることが多いから、こうやって1日中どこにでも出ないで家で過ごすことは、すごく久しぶりだと思う。

少ない人数の授業なため、発表はほぼ毎週あるし、内容も深くやるらしい。
そう考えると負担だけど、前学期よりも準備にかかる時間が減った気がする。
要領をつかめたのかなぁ。
少しでも成長しているんならいいんだけど。
無限にやることはあるから、ひとつこなしても、ひと息がつけない。
まぁ、死なない程度にがんばって、楽しむことにするよ。




この日を迎えるたび、私の頭に浮かぶのは、高校の校庭だ。
ずいぶん長い時間が経った気がするし、私自身も遠くまで来た。
しかし、忘れてしまうことに慣れてはいけない。

1度だけ、被災地に足を運んだことがある。
短い時間、本当に些細な奉仕だったけれど、あのときの気持ちを忘れてはいけない。

ふたつの国の間で、ふたつの国のために私はなにができるのかな。
愛するふたつの国のために。

2017.03.10

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助教の仕事で走り回った1日。
私が勤めている教授は、ポストも高い位置にいるし、こっちの業界においてもかなり有名な研究者だ。
外部活動も活発で、今月だけでも先生が主催になって開かれる行事が5つくらいある。
今日はそのひとつ目で、外部から教授を招いての講演。
その準備とサポートに追われ、あちこちを走り回った。

とはいえ、疲れたけれど、大変だったわけではない。
私はこういう裏方でサポートする役割が、わりと好きだからだ。

助教、というのもいろいろな役割がある。
「研究助教」というと教授の研究に関して補助をするわけで、学期関係なく働くが、私は一応「授業助教」である。
日本の大学でも、「SA」っていう名前で経験があるけれど、名前の通り学期中、授業のサポートをするのが仕事だ。
両方別で雇う場合もあれば、片方だけ雇って両方の役割をさせたり、教授のスタイルによって助教のスタイルも様々。
私の教授の場合、もともと授業助教がいて、追加の形で私も雇われた。
実質、授業助教の役割を果たしているのはあちらの方で、私は授業に関わる業務も担当しているけれど、わりかし多種多様な業務が渡される。

助教の仕事を受けて1週間。
立て込んでいる行事が終わるまでは、バタバタするみたい。
でもまぁ、改めて先生と会って直接話しながら、私はやっぱりこの先生のことを尊敬しているし、この人柄だからこそ助教の仕事を受けたいと思ったんだなぁと再確認した。



韓国の歴史が動いた日。
相変わらず、国内情勢は落ちつかないし、むしろこれから過激化するんじゃないかという予測もたてられている。
正義とはなんだろうと思いつつ、私はやっぱり、当事者でありながら俯瞰する立場にいることを悟った。

2017.03.09

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相も変わらずドタバタと業務をこなし、合間に本を読み、という1日。
夜は学校近くで、友達と一緒にごはんを食べた。

こうして二人で会うことも、ましてやきちんと話すことも初めてだった。
というのも、この子とは冬休みに日本に帰ってた際、いろんな人を通じて知り合い、仲よくなった子だ。
育った背景も似ているし、韓国に帰国する日程もかぶっているミラクルもあり、韓国で会おうと約束して、きちんと有言実行を果たした。

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歳は私の方が上だけれど、それを感じないくらい、短い時間に本当にたくさんのことを話した。
今抱えている悩みが、びっくりするぐらい似ていて、お互い夢中でいろんなことを分かち合った。
新しいことを始めたことや、学業のこと、将来のこと、人間関係の自分の癖など。
ちょっとだけ先輩として、助言もできたことだし。
これだから、人と出会って、知り合うことって楽しい。


こうやって話しながら改めて、自分が熱をもってこの道を選び、この場所に来たこと、そして去年1年間を通して、熱が冷めるどころかどんどんその熱が熱くなっていることを感じた。
忙しい生活のなか、なかなかこういうことを考えることができないけれど。

しんどい、って思うのは、やっぱり時間の使い方と体力の問題が大きいのかな。
あとは、自分の向いている方向性。
それに気をつければ、私はちゃんとがんばれそうだ。

お互い励まし合って、刺激を与えて、笑顔で「また来月!」と別れた。


さて、私は徐々に、先学期のような朝型生活に戻すようシフトしているところだ。
削れるのはやっぱり、睡眠時間なので。
あぁ本当に、がんばれるかどうかの命綱に体力の比重は大きいようだ。

2017.03.08

ぐったりと倒れそうな、週のど真ん中。
こんなこと書けるくらいなら平気なのでは、と指摘されたら頷かざるを得ないが。
私がここで文字を書くという行為は、忙しない毎日で揺れ動く自分の感情やその些細な出来事自体を、文章という形を通して昇華させたい気持ちがあるのだ。
体力的に電池が切れたり、ここに向かう時間が取れない状況を除いては、できる限り残したいと思う。

ところで、今日は2科目があった。
12時から15時までと、18時から21時までで、授業以外の時間は助教の仕事をするので精いっぱいで、勉強なんてできなかった。

再三言うけれど、そもそも、助教の仕事を受ける際は「1週間に1回程度の勤務」と言われていたのに、毎日何か業務に終われている。
無論、業務自体は難しいものではないけれど、教授からひっきりなしに来る業務連絡と、何かやり残していないかという不安は、精神を揺らすのに充分だ。
そのうち慣れるはず、と信じているけれど。

話を授業に戻して。
今日履修している2科目はどれも、私の研究テーマにものすごく関連がある。
もちろん、今まで履修していた科目も自分の領域と繋がっているのだけど、直接関係あるような科目が開いたのは、今学期やっとだ。
月曜日の授業も同じくして。改めて授業の計画を聞くと、かなりしんどいことが予測される。
いざテキストを読むと、内容がすごくおもしろいのだ。
今学期、上記の理由で時間的制約があり、授業にきちんと着いていけるか不安ではあるが、内容自体にときめけるのなら、それほど心配はないのかな。
もちろん、かなりの努力がいる作業ではあるけれど。


とか、固いことを書いてきたけれど、新入生を見ながら、今学期の自分がある意味でリラックスしている部分があることに気づいた。
それはもちろん、人との関係においてだ。2年目に入ったので、「研究室の人とどう話せばいいんだろう」と悩んでいた自分を忘れるくらい、慣れた自分がいるのだ。
当然といえば当然なのだろうけど、ひとつの成長なので、認めて褒めるくらいは許されるだろう。

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今週が長い。今学期、この調子だと痩せそうだなと、うれしいような複雑な気持ちになる。

2017.03.06

週末が秒速のように過ぎ去り、バタバタと始まった一週間。
今日は、今学期最初の授業があった。

1学期目のときに受講してた教授の授業で、内容はかなり私の研究分野と関係あるということで、今回1年ぶりにこの教授の授業を取ることにした。
日本で博士学位を取っていたから、日本語はかなり堪能。
授業の雰囲気は、ほとんど他学科からの受講生で、人数は少なめなので、テキストを読むことに集中するとのこと。
前回この教授の授業を取ったときは、学生がそこそこいて、発表だけでも結構目いっぱいで、あんまりテキストに集中できなかったからこそ、今回の進行の仕方は良さげだと思ったり。
まぁ受講生が少ない分、毎週発表する羽目になるけど、自分の研究のためになるのは間違いないかなと。

3月に入った途端、学期の始まりを肌で感じて、まだなかなか適応できなくて、心が疲れているのがわかる。
こればかりはしょうがないから、休めるときに休むしかないけど。


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夜は友達と会ってきた。
ソウル生活の当初、身近に同い年の友達が全然できなくて、それが悩みでもあったのだけど、昨年末あたりから急に同い年の友達ができるようになった。
今日遊んだ子も、そのうちのひとり、同い年の子だ。
年上・年下と遊ぶのはそれぞれ楽しいし、それは全然苦じゃないけれど、やっぱり同い年と遊ぶのは全然ちがう。
素直に、こういう友達がいてよかったなーと思う。

あとやっぱり、同い年で話していると会話のスピードが早いから、かなり言語の勉強になると思う。
特にこの子は普通よりも早口の子で、居心地の良さを感じつつ、脳の回転を休ませることはできなかった。

この子に対して、活力で溢れてて、明るくて強い子だなってずっと思っていたけど、改めて芯の強さを感じた。
ソウル生活で出会った人のことを思うたび、出会いに恵まれていると感謝せずにはいられない。


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研究室のデスクを整理したついでに、ヲタクゾーン設置。
実は私の好きな彼、明日誕生日なんです。

今日久しぶりに会った、とある男性アイドルファンの同期に、「わたしもアイドルヲタク、復活しましたよ」と伝えると、爆笑してくれた。
「勉強してると、ヲタ活が楽しいでしょう?」という言葉には、同意せざるを得なかった。