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2016.04.06

Master-1st semester

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夜、研究室のある階から見える景色。
学校のシンボルともいえる本館と、夜桜。


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研究室から正門へ向かう道。


根を詰めて、自分を追い込んだ結果、いつもより余裕で課題を終えた。
中身のクオリティはさておき。

洋書を基盤に韓国語でレポートを書くのは、なかなか不思議な感覚だった。
英語を日本語に介さず、韓国語でアウトプット。
上手く訳せず、原文そのまま引用もたくさんしたが。


わたしの目には、研究室の人が全員天才に見えるのだが、今回の課題を書きながら「読んでも分からなかったから、俺は今、小説を書いている気分だ」と自虐している先輩がいて、人間味を感じてほっとした。
外国語がきついのはみんな同じ。
そこに実力の違いはあるけど、一緒にいるのは同じ人間で、超人万能なわけじゃないんだなって分かっただけで親しみを感じる。


課題を終えても、後ろに詰まっている現実。
読まなくちゃいけないものが永遠とある。
そして、来週も洋書がある。



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課題をやりながら、急に脳裏に浮かんだ一冊。

島本理生さんは、汚さ、悲しさ、不条理さのようなものを、綺麗に書き上げてしまう。
そのせいか、そのどうしようもない人間らしさを突き付けてくる文体から目が離せない。

個人的に、闇を抱えた男性を魅力的に表現するのが上手い作家だと思っている。
理性では「この人に一緒にいてはいけない、お互い救われない」と分かっていても、惹かれてしまうような男性。
特に、その代表ともいえる男性は表題作『君が降る日』の五十嵐さんではないか。

『野ばら』を読んだときは、日常生活へ復帰するのが困難になるくらいのダメージを受けた(個人的に)。
『君が降る日』とはまた違う、頭を抱えたくなる絶望的な話。
『冬の動物園』が間に挟まっていなければ、本当に重たい一冊だったと思う。

感化されやすいわたしは、読了後はしばらく暗い気持ちを引きずった。
それでも、島本理生さんの作品で一番好きだと胸張っていえる。


日本に帰ったら読み直そう、別の作品ももっと読もうと思いつつ、今は目の前の課題に向き合おうと思う。