2017.06.01

先日、夜中に家がバタバタする気配を感じた。
そのとき私は、学校から23時過ぎに帰宅して倒れるように寝ていたのだけど、ほんのりと意識だけあった。
なんだろうと思いつつ、身体がとにかく重くて動けず、静かになるとすぐに意識はまた遠くなっていった。

課題をやろうと5時に起きたら、家の中に人の気配がなかった。
夜中のバタバタを思い出しながら、おじいちゃんに連絡をしてみると、夜中におばあちゃんの容態が悪くなり、急遽救急車で病院に行って検査を受けたという。
とにかく動揺したが、しばらくして帰ってきて、後日また検査を受けて、手術の必要まではないことがわかり、胸を撫で下ろした。


一緒に住んでいる祖父母は、健康的な性格をしていて、ちゃんと食べるし、それ以上に2人とも活動的でよく動く。
私よりもずっと健康だな、と思っていたけど、今回のことで意識がグッと変わった。
吉本ばななの『キッチン』でこういう記述を見たことがあるけど、高齢者と一緒に住むということは、死を身近に感じる生活であることだという。

今までこういう風に感じたことがなかったので、それがすごく恐ろしくなった。
もっとしっかりしよう、私。
なんのために一緒に住んでいるのか。


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以前、学校で見かけたリス。
校内の森で散歩するのがすきだ。

いつのまにか6月。
今月は死んだように生きる月間になる。
魂が死なないように、心が枯れないように。

2017.05.29

自分の癖というべきか。
私は、いちいち人の言葉に耳を傾けては真に受け、些細な言葉にも神経をとぎらせてしまう。
そんな大袈裟に捉える必要なんてないのではないのか。
そんなことを考えた。

もちろん、会話をする以上、人の言葉に耳を傾けることは必要だけど、私の場合過度に受け止めてしまう癖がある。
私のやっている学問自体、小さなものを大きく、簡単に見えるものを複雑に捉えるのだから、その影響もありそうだけど。
いちいちそんなことしてたら、それこそ心が病んでしまうな、とやっと気づけた。


今日は、教授と面談をした。
目的は授業の期末についての相談だけど、最後にさりげなく、「このテーマで修士論文書きたいんですけど、先生に指導教授をお願いできますか?」と聞いた。
少しおどけた受け答えをしながらも、「とりあえず期末をがんばってから考える」と言われた。

この教授は、初めて会ったときからずっと、私にトラウマに近い衝撃を与え続けた人物だ。
私はずっとこの教授が苦手で、避けたくてしょうがなかったけど、やはり授業を受けるたび、私が論文を書くにはこの人が必要だと思えた。
直接、研究に関する相談をしながらも、いかにこの教授の知識が豊富であるのか、そしてそれを捉える感性が研ぎ澄まされているのか、驚かされた。
私は学期末のたびに、様々な教授を訪ねて研究の相談をしてきたけれど、この教授は私が1を言えば10を理解して、私が進めたい方向を整理しながらその道を見せてくれた。
やはり、この教授の下で学ぶことが、今の自分にいちばん良い選択なのだろう、そんな確信も得られた。

そしてなにより、入学前以来にこの教授の研究室を訪ねて、1対1で個人的なことをたくさん話したが、私がいかにこの教授を「人間」として見ていなかったのかを実感した。
この教授の発言や態度が過激で、様々な学生に恐れられているのも事実だけど、それ以上にこの教授の人情に支えられ、心から尊敬している学生がいるのだ。

いろいろなことを思ったけれど、結論は自分の努力次第かな、と久しぶりに研究に対して積極的なマインドを取り戻した。
これから先、何度も学業に対して挫折するだろうけど、そのたびにこの気持ちに帰りたいなと思えた、そんな日だった。


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夜は、東京の教会で仲良かった人たちと会った。
東京で会ってた人と、ここソウルで会うのは、何回経験しても不思議な気持ちだ。

いろいろなことを話せて、本当によかった。
なにより、私のいちばん楽な言語は「한본어(韓本語)」で、みんなも同じだから、本当にすきなだけしゃべれた。
日本にいるときは日本語だけで会話するのに問題なかったけど、日本語だけ使うとなるととっさに単語が浮かばないことがよくあるので、ごちゃ混ぜでしゃべれるのはありがたい。



すっかり夏だ。
日中はぐったりするし、蚊に刺されてしょんぼりする季節。

2017.05.27

月曜日に教授と会う約束を取りつけ、そのために準備をしなくちゃいけないのに、一日の出鼻をくじかれ、なんとなく集中できずに過ごした。
あまり思い詰めて自分のことを責めないようにしたいのだけど、そういうわけにもいかないよな。
責めても責めなくても、なんだか上手く軌道に乗れない、ここ最近。

いわゆる、スランプなのかな。
こういうこともあるよね、と心を軽く流したいけれど。


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実は最近、ジャニーズに引き続き、坂道の子たち(乃木坂が中心だけど)にハマってしまった。
日本の女子アイドルにはハマらないだろうなと思っていたし、ハマらない自信もあった。

まず、日本の女子アイドルはロリ趣味がひどいこと。
特に秋元プロデュースの子たちは、目に見える上位構造化・ミソジニーがひどいこと。
アイドルという職業自体、性の商品化なのだから、どこも似たり寄ったりの構造かもしれないけど。
自分が女性だからか、日本の女子アイドルを見ているとそれをダイレクトに感じて、気分が悪かったので、あんまり近づくこともなかった。

まぁ、とかいってたのにハマっちゃったものはしょうがない。
坂道の子たちは、顔もきれいでかわいい子が多いけど、何より骨格が美しくて、集団でステージに立つとより一層映えて見える。
こういう世界の中で、彼女たちなりに「美しさ」を表現している姿が、かっこよくもあり、心苦しくもあり、切実にも思える。
要は、私の心に響いてしまったのだ。

特に気に入ったのは、『君の名は希望』という歌を聞いたとき。
情緒が揺さぶられ、訳も分からず泣いてしまった。
恋愛の歌って解釈する人もいるけど、「希望」を見つける歌だと思う。

いろいろと思うことはあるけれど、背筋をピンと伸ばしで舞台に立つ彼女たちが幸せであるように、影でこっそり応援したいと思う。

2017.05.26

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最近、妙な夢ばかり見る。

あるときは、ある男性と恋に落ちて、告白を受ける夢。
その人は名前、職業、私との関係など具体的で、まるで存在している人物のように。
某映画みたいに、ある日急に出会ったりするのかな、とか少し胸を弾ませた。

あるときは、カードをなくす夢を見た。
どこでなくしたのか、なくす感覚、なくしたことに気づく感覚が鮮明で、起きた日はカードをずっと手放せなくなるくらいだった。
夢のなかで私は、なくしたことに気づくのに、こわくてそれを確かめられずにいた。
今確かめないと、あとでもっと大事なことになるのに、と脳裏でわかっていたのにも関わらず。

私は、「夢」が与えるメッセージを信じている。
尊敬するフロイトの影響かもしれないけど。
いずれの夢も、なんとなく私に与えるメッセージがなんなのか理解している。


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今朝、研究室に行くと、かわいいサプライズプレゼントが。
「がんばれ」という言葉に励まされた。
にしても誰だろう。
なんとなく絞られても、誰なのかわからない。
でも、このままわからなくてもいいのかも。


今日は研究室の在校生・卒業生・教授方が集まる行事があって、バタバタしていた。
本を1冊もってきて、自己紹介しながらその本を交換したのだけど、私は迷った末に谷川俊太郎さんの詩集にした。

www.aladin.co.kr


この本を選んだ理由は、表紙がかわいいのもあったが、私がすきな詩が多数収録されていたからだ。
「かなしみ」「あなたはそこに」「魂のいちばんおいしいところ」など。

韓国人が韓国語で読んだら、どんな感じで伝わるのかな。
私の本を受け取った人に、あとで感想を聞きたいな。

2017.05.22

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怒涛の週末を終えて、ふらふらでまた今週が始まった。

金土一泊二日の学会は、思ったよりも楽しかったし、期待したよりも良かった。
発表自体も勉強になったしおもしろかったけど、こうして研究室の人たちと外泊するのが初めてで、夜はほぼ合宿のように騒いで、いろんなことを話した。
普段一緒にいても話さないような話をたくさんできたし、たくさん聞けた。
10月は済州島で開催するらしいから、またこうしてみんなで行けたらいいなぁ。


とはいえ、体力がつくづくないことを実感。
土曜日は帰宅してから死んだように寝たのに、日曜日一日中動いてたら、今日は一日中とにかく体が怠くてつらかった。
なんとか体を引きずって授業に出て、食欲なくてもごはんを詰め込んだ。

どうして大学院に来て体力のなさに手を焼いてるのか考えたけど、運動が嫌いだし運動をきちんと習慣としてやったことはない。
しかし、思えば中高生のときは自転車登校だった。
運動といえるかはともかく、それなりに私の体力を支えていたんだなぁと実感。
大学生のときは、体が怠くてしんどかったら、回復するまで休める時間があったけど、今はそういうわけにもいかないし。

とにかく、なるべく体を動かすことと、栄養を意識することでどうにかしたい。
論文学期のときも、とにかく体力勝負だからなぁ。

2017.05.18

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激動の週のど真ん中。
今日はぐったりして、一日中家の中で休んだ。

というのも、課題がとにかく多すぎる。
水曜日の夜の授業は、教授がとにかく厳しいのわかっていて必然ときつくなるのも事前にわかっていたけれど、問題なのは残り二つの授業。
大学院だから、そもそも大学の講義のように「楽単」は存在しないのだけど、私は水夜の授業に比重を置き、残りは比較的軽い授業をとってバランスをとったつもりだった。
その「軽い」という基準は、「毎週の課題・発表のない授業」で、月の授業は1学期のときにとってた経験談から、水昼の授業は先輩たちの話から情報を知り、まぁもちろん前提として自分が興味あって取りたいと思ったことは本当だけど、そのうえで「これなら水夜の授業がきつくてもどうにかなるかな…」ととったものだ。

だがしかし、今学期はなぜか前例と話が違う。
まず月曜の授業は、学生が少ないせいか、毎週発表をやらされる。
水曜の授業は、全員1回ずつ発表終えたあと、最近は毎回出す課題が増えた。
教授の気まぐれなのか、予想以上の重圧になって、同じような履修スケジュールの人とひぃひぃ言っていた。
水夜の授業は当たり前にきついし、夜9時までの授業が、昨日は10時に終わり、みんな虚ろな目で帰宅した。


こういうような話を友達にすると、「私、大学院入学も考えていたけど、あんたの話聞いてたらやめたほうがいいなって思ったよ」という声を何回か聞いた。
私の話が有益がどうかはともかく、大学院進学を迷う人に対して私がいつも話すのは、「大学の延長ではなくて『研究者』という立場になるので、明確な研究テーマが必要なこと」「オン・オフのない労働かつ、アルバイトするのも難しいのでとにかく貧しいこと」「飲酒・喫煙より健康に悪影響なこと」である。

とはいえ、マイナスなイメージばかり植え付けたいわけではないのでメリットも挙げる。
大学までの勉強よりずっと、広い枠組みで深く学べるので、世界を見る観点が変わること。
教授ももちろん、周りも優秀な人が多いので、おもしろい話がたくさん聞けること。
あとはまぁ、こんな限界まで勉強に没頭するのって、あとにも先にも今なのかなとも思う。

今のところ、私が思うメリットはこれかな。
今後、この項目にもっと付け加えられるといいけど。


さて、明日明後日は学会があって、ソウルから離れているので外泊だ。
とはいえ、そんなに離れているわけでもないから、どうせならもっと旅行気分で行きたかったけど、研究室の人たちと行くのでプチ・合宿状態。
学会自体は力を抜いて聞けるので、ちょっとリフレッシュになるといいな。
発表の内容も楽しみだし。

なんとか激動の今週をクリアしたいと思うけど、まぁこれが学期終わりまで延々と繰り返されるところまで来たんだな。
せめて早めに寝よう。

2017.05.15

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バタバタしていることから、すっかり期末の時期が近づいていることを自覚する。
そろそろ逃げられない閉塞感で苦しくなる。

とまぁ、初っ端から暗いことをいうけれど、覚悟決めて乗り越えるしかないわけで。

ここ最近いろいろあったけど、気づいたのはどこまでも私はなんでもかんでも自分ひとりでやり遂げたがる性格であること。
別に人と過ごすのが苦手とか、すきじゃないというわけではないのに、いつどんな状況でも「私ががんばらないといけない」「私が」「自分で」と他の選択肢が思いつかないこの思考こそ、個人主義の形ではないのだろうか。
うーん、損な性格。
ていうより、自分をどんどん追い詰める性格だと思う。


まぁなんとか、暗闇からは這い上がれたわけだし、この感覚を忘れちゃいけないな。
忘れてしまったら、また同じ過程を繰り返さなくてはいけないんだから。


最近、朝型生活を復活させた。
やはり私は夜より朝の方が頭が冴えるし、健康的に考えてもそっちの方が絶対にいい。
夜にだらだらするより、朝動いた方が時間も有効活用できるし。

というわけで、日付け変わる前に寝て、さっさと起きててきぱき動くようにします。
今週は生きて残れるかわからないな。
がんばるしかないか。