2017.03.09

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相も変わらずドタバタと業務をこなし、合間に本を読み、という1日。
夜は学校近くで、友達と一緒にごはんを食べた。

こうして二人で会うことも、ましてやきちんと話すことも初めてだった。
というのも、この子とは冬休みに日本に帰ってた際、いろんな人を通じて知り合い、仲よくなった子だ。
育った背景も似ているし、韓国に帰国する日程もかぶっているミラクルもあり、韓国で会おうと約束して、きちんと有言実行を果たした。

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歳は私の方が上だけれど、それを感じないくらい、短い時間に本当にたくさんのことを話した。
今抱えている悩みが、びっくりするぐらい似ていて、お互い夢中でいろんなことを分かち合った。
新しいことを始めたことや、学業のこと、将来のこと、人間関係の自分の癖など。
ちょっとだけ先輩として、助言もできたことだし。
これだから、人と出会って、知り合うことって楽しい。


こうやって話しながら改めて、自分が熱をもってこの道を選び、この場所に来たこと、そして去年1年間を通して、熱が冷めるどころかどんどんその熱が熱くなっていることを感じた。
忙しい生活のなか、なかなかこういうことを考えることができないけれど。

しんどい、って思うのは、やっぱり時間の使い方と体力の問題が大きいのかな。
あとは、自分の向いている方向性。
それに気をつければ、私はちゃんとがんばれそうだ。

お互い励まし合って、刺激を与えて、笑顔で「また来月!」と別れた。


さて、私は徐々に、先学期のような朝型生活に戻すようシフトしているところだ。
削れるのはやっぱり、睡眠時間なので。
あぁ本当に、がんばれるかどうかの命綱に体力の比重は大きいようだ。

2017.03.08

ぐったりと倒れそうな、週のど真ん中。
こんなこと書けるくらいなら平気なのでは、と指摘されたら頷かざるを得ないが。
私がここで文字を書くという行為は、忙しない毎日で揺れ動く自分の感情やその些細な出来事自体を、文章という形を通して昇華させたい気持ちがあるのだ。
体力的に電池が切れたり、ここに向かう時間が取れない状況を除いては、できる限り残したいと思う。

ところで、今日は2科目があった。
12時から15時までと、18時から21時までで、授業以外の時間は助教の仕事をするので精いっぱいで、勉強なんてできなかった。

再三言うけれど、そもそも、助教の仕事を受ける際は「1週間に1回程度の勤務」と言われていたのに、毎日何か業務に終われている。
無論、業務自体は難しいものではないけれど、教授からひっきりなしに来る業務連絡と、何かやり残していないかという不安は、精神を揺らすのに充分だ。
そのうち慣れるはず、と信じているけれど。

話を授業に戻して。
今日履修している2科目はどれも、私の研究テーマにものすごく関連がある。
もちろん、今まで履修していた科目も自分の領域と繋がっているのだけど、直接関係あるような科目が開いたのは、今学期やっとだ。
月曜日の授業も同じくして。改めて授業の計画を聞くと、かなりしんどいことが予測される。
いざテキストを読むと、内容がすごくおもしろいのだ。
今学期、上記の理由で時間的制約があり、授業にきちんと着いていけるか不安ではあるが、内容自体にときめけるのなら、それほど心配はないのかな。
もちろん、かなりの努力がいる作業ではあるけれど。


とか、固いことを書いてきたけれど、新入生を見ながら、今学期の自分がある意味でリラックスしている部分があることに気づいた。
それはもちろん、人との関係においてだ。2年目に入ったので、「研究室の人とどう話せばいいんだろう」と悩んでいた自分を忘れるくらい、慣れた自分がいるのだ。
当然といえば当然なのだろうけど、ひとつの成長なので、認めて褒めるくらいは許されるだろう。

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今週が長い。今学期、この調子だと痩せそうだなと、うれしいような複雑な気持ちになる。

2017.03.06

週末が秒速のように過ぎ去り、バタバタと始まった一週間。
今日は、今学期最初の授業があった。

1学期目のときに受講してた教授の授業で、内容はかなり私の研究分野と関係あるということで、今回1年ぶりにこの教授の授業を取ることにした。
日本で博士学位を取っていたから、日本語はかなり堪能。
授業の雰囲気は、ほとんど他学科からの受講生で、人数は少なめなので、テキストを読むことに集中するとのこと。
前回この教授の授業を取ったときは、学生がそこそこいて、発表だけでも結構目いっぱいで、あんまりテキストに集中できなかったからこそ、今回の進行の仕方は良さげだと思ったり。
まぁ受講生が少ない分、毎週発表する羽目になるけど、自分の研究のためになるのは間違いないかなと。

3月に入った途端、学期の始まりを肌で感じて、まだなかなか適応できなくて、心が疲れているのがわかる。
こればかりはしょうがないから、休めるときに休むしかないけど。


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夜は友達と会ってきた。
ソウル生活の当初、身近に同い年の友達が全然できなくて、それが悩みでもあったのだけど、昨年末あたりから急に同い年の友達ができるようになった。
今日遊んだ子も、そのうちのひとり、同い年の子だ。
年上・年下と遊ぶのはそれぞれ楽しいし、それは全然苦じゃないけれど、やっぱり同い年と遊ぶのは全然ちがう。
素直に、こういう友達がいてよかったなーと思う。

あとやっぱり、同い年で話していると会話のスピードが早いから、かなり言語の勉強になると思う。
特にこの子は普通よりも早口の子で、居心地の良さを感じつつ、脳の回転を休ませることはできなかった。

この子に対して、活力で溢れてて、明るくて強い子だなってずっと思っていたけど、改めて芯の強さを感じた。
ソウル生活で出会った人のことを思うたび、出会いに恵まれていると感謝せずにはいられない。


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研究室のデスクを整理したついでに、ヲタクゾーン設置。
実は私の好きな彼、明日誕生日なんです。

今日久しぶりに会った、とある男性アイドルファンの同期に、「わたしもアイドルヲタク、復活しましたよ」と伝えると、爆笑してくれた。
「勉強してると、ヲタ活が楽しいでしょう?」という言葉には、同意せざるを得なかった。

2017.03.03

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新学期が始まったわけで。
急にドタバタし始めたし、きっと今月はずっとこんな感じだろうなぁ。
覚悟を決めた。


入学前からお世話になってる教授から、急に連絡が来た今朝。
ちょうど昨夜寝る前に、その教授のことを思い出して、連絡しようかなと思ってた矢先だったので、思いがけぬタイミングに驚いた。
用件は、今学期授業の助教をやらないかという誘いだった。
これまたちょうど、アルバイトを探していたところだった。
そして英語の勉強をしなくてはしなくてはと思っても、なかなか気が入らずにいたところに、国際学部の授業なので、強制的に英語に触れられる。
断る理由がないと思い、今学期受けることにした。

一応確認と、自分の時間割を告げたところ、教授は週に1度働く程度でいいと言った。
その言葉に安心したのとつかの間、急に仕事が増えて、かなりやることが多くなった。
仕事を受けた瞬間から、今日一日バタバタと駆け回った。
そうか、週に1度というのは現実的な話ではなく、概念としての話だったのか、と気づいたのも夕方頃。
(ちなみに、この話を親しいお姉さんにしたら、「あんた、どんだけここに住んでんのに、今さら気づいたの?(笑)」と笑われた。)

ただでさえ、授業ついていけるかという不安もあらなか、仕事まで増えて、両立がきちんとできるか不安だ。
ありがたいことに、周囲がやさしくて手伝ってくれるし、励ましてくれる。
「あなたならできる」と。

うん、がんばるしかない。
疲労した週末だけど、新しいことにときめく気持ちも、ちゃんとある。

2017.03.01

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今日から新学期。新年度。
大学院生活も、3学期目に突入。
つまり、早いもので2年目。

今日は韓国で「三・一節」という公休日だ。
三・一独立運動記念日といえば、ピンとくるだろう。
多くの家庭では、自宅の窓から国旗を下げる。

こういう歴史問題は、私のような身にいると特に、避けることのできないイシューである。
幼い頃から繰り返し教育を受け、両国で「おまえはどっちだ?」と身のこなしを聞かれた。
正直、成長すればするほど割り切れるようになったし、昔ほどこの問題を深刻に考えなくなったが、私が両国のどっちかに身を置く限り、あるいは生涯問われる問題であろう。


と、難しいことはそこそこに。
外に出たら、デモで騒がしく、すぐに家にリターン。
ちょうど、この国の激動期にいるので、こうやって落ちつかないのはしょうがない。
いつまでこうなのかな。
人々の熱に圧倒されながら、この国の行く末を案じるしかない3月最初の日。

2017.02.28

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2月最後の日、ソウルは暖かく、春を間近に感じた。
花に添えられたメッセージは、「あなたにも あなただけの 花があります」と書かれている。
あなただけの花、という言葉に、先日読んだ『星の王子さま』を思い出さずにはいられなかった。

正直、不安定なスタートを切ろうとしている。
これから私が始めようとしていることは、本当に私ができることなのか、気を抜くとそんな不安が脳裏を占める。
単にひとりで右往左往する分には構わないのだが、これは私が揺らいでしまったら、確実に生身の人間に影響を与えてしまう。
しっかりしろ、と気合をいれようとするたび、事の重大さに足がすくむ。
でも、ここまで来たら、こんな泣き言は言ってられない。
焦らず、余裕をもって、誠実に、きっとこの心を忘れなければ、立ち止まるときがきても、揺らぐことはないだろう。



ごめんね青春! Blu-ray BOX

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そして、学期が始める前に、と焦るように『ごめんね青春!』を見た。
ずっと気になってはいたのだけど、見たら予想以上におもしろかったので、軽く感想を。

「赦すこと」が作品の大きなテーマなのだろう。
毎話、作中では「ごめんね青春」というラジオコーナーを通じて、罪の告白をする場面が描かれる。
ごめんねしたい相手(=罪を赦してほしい相手)が、ちょうどその告白を聞いていたり、あるいは聞けなかったりもするが、このラジオはカトリックにおける懺悔室の役割であろう。
舞台にカトリックの女子校と仏教の男子校が登場するように、この作品には宗教観が常に描かれる。
後ろめたいメタファーとして登場する、観音菩薩に扮した母親もそうだ。
主人公はもちろん、登場人物の多くは、罪の赦しを乞うたり、あるいは罪を赦したりする。

わたし自身宗教者であり、プロテスタント系ではあるがクリスチャンとして見たとき、この赦し赦される場面がとても興味深かった。
過去のこと、あるいは現在進行のことについて悔み、泣きながらラジオを通して赦しを求める姿は、やはり「一方的」なのであろう。
彼らはきっと、ラジオのDJでもなく、神様でもなくて、当事者に赦されたいのだろう。
ラジオでの罪の告白は一方的なものだから、その場で誰もレスポンスをしてくれない。
だからこそ、9話の罪の告白の赦しのシーンはグッときた。
きっとみんなこうやって、誰かに肯定してもらえないと、罪の意識から解放されないんだろうなぁ。

固いことだらだら書いたけど、役者みんな魅力的でした。
海老沢くんを目当てに見たけど、途中から中井さんにやられて、中井さんの懸命な姿にときめいてました。
「青春」っていうタイトルがついているのに、「高校生はいいなぁ」「高校生に戻りたいなぁ」っていう視聴後感にさせないのはさすが。
毎話先生たちが教壇で語る内容もグッときた。



こんな感じで、2月が終わり、そして冬休みも終わった。

2017.02.26

バタバタした週末が終わった。
新しい環境、新しい挑戦、新しい出会いはかなりのエネルギーを消耗するけれど、わくわくと心がときめいたりもする。

私は、韓国を出る直前の昨年末、かなりここの生活に疲れていたし、正直失望してしまった部分もあった。
そんな気持ちで韓国を出て、ひと月以上日本で休んで、またここに戻ってきたときは、去年新生活を始めるときのドキドキとしていた気持ちを、自分はまた持てるのだろうかという不安もあった。
いざこうして新しいことが始まったけど、不思議なことにドキドキとときめいて、これからに期待している自分がいて安心した。
よかった、またがんばれそう。
去年は韓国社会に、大学院に適応できるかという不安が、今年は常にステップアップしようというモチベーションと、過程を楽しもうとする余裕が持てるかという不安に変わっていた。
週末の自分の姿を通して、また今年度もがんばれそうと思えた。

新しいことが始まる季節。
正直、かなり心は疲弊する。
特に個人主義な自分は。
ちゃんとときめいている自分がいる分、スタートを切っても大丈夫そうだ。


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前までの自分だったら、「他人から見られたい自分の姿」と「実際に他人が理解する自分の姿」が違っている場合、それが腑に落ちなくて、もやもやして、「あぁ、この人は私のことを分かってくれないんだなぁ」と距離を置きたくなってしまうときもあった。
不思議なことに、最近の私はそこに執着しなくなった。
もちろん、見られたい理想の姿と実際は違っていることの方が多いけれど、買い物で商品を選ぶのとは違うわけで、自分のアイデンティティなんてその人との関係性でいつでも変わるものだ。
「自分がどう見られたいか」っていうことより、「この人とどういう関係を持てるか」の方に関心がいって、わくわくする自分がいる。
こういう気持ちがあるだけで、対人関係で消耗するエネルギーは勝手に減るし、余裕ができる。
どういうわけか分からないけど、ここ最近の私で一番の変化だ。